- はじめに:「噛む力」が大事な理由とは?
- よく噛むことがもたらす3つのメリット
- 管理栄養士おすすめ!噛む力を育てる食材7選
- 食材を取り入れるときのコツと注意点
- まとめ:「噛む力」で未来の歯と体を守ろう
「噛む力」が大事な理由とは?
「うちの子、すぐ飲み込んじゃうんです…」
「ちゃんと噛めているのか不安」
こんな相談、とてもよくお受けします。
では、よく噛んで食べないといけない理由ってなんでしょうか?
実は、「噛む力」は歯並び・顎の発達・消化・集中力にまで関わってくる、とても大切な力なんです。
よく噛むことがもたらす3つのメリット
✅ 1. 顎・顔まわりの筋肉が発達しやすくなる
→ よく噛むことで、噛む筋力が顎の骨に刺激を与えます。
子どものうちは顎の骨が柔らかく、噛む刺激が加わることで顎の成長が促され、綺麗な歯並びの土台が整っていくんです。
✅ 2. 唾液がしっかり出て、むし歯予防にも
→むし歯の原因をご存知でしょうか。
むし歯は、何かを食べることでお口の中が酸性に傾きますが、お口の中が酸性の状態が長く続くと
歯が酸性により溶け出してしまうんです。
それにより、歯が弱ってしまった状態をむし歯と言います。
唾液はお口の中を酸性→中性に引き戻す、とても重要な役割があります。
たくさん出れば出るほど良いですが、唾液をたくさん出すのに最も簡単なことが「 よく噛むこと」なんです。
✅ 3. 消化が良くなる
→ よく噛むと、食べ物を細かく噛み砕いてから飲み込むことがしやすくなります。
大きな塊のまま胃の中に入ってしまうと、食べ物を小さく分解・消化していくのに余分な酵素や栄養素を必要としてしまいます。
せっかく体内に蓄えた栄養素、消化にたくさん使われてしまっては
本来組織の修復や合成に使っていきたい栄養素が足りなくなってしまいます。
栄養素を体内で効率よく利用するためにも、よく噛んで食べることは大切なんです。
管理栄養士おすすめ!噛む力を育てる食材7選
月齢や発達に合わせて、形状や硬さを調整して取り入れてみましょう。
🥕 ①にんじん(スティック状に茹でて)
→ 繊維がしっかりしているので、歯ぐきで噛む練習に◎
🍠 ②さつまいも(少し歯ごたえを残して)
→ 甘みもあり、噛むことで口の中にじんわり味が広がるのでおやつにもぴったり
歯が生えそろっている子は、干し芋にチャレンジしても◎
🌽 ③とうもろこし(芯から包丁でそぎ落として板状にしたものが◎)
→ 板状にすることで手づかみ食べがしやすく、食感も相まってたくさんの粒を噛む楽しさで噛む練習が進みます。
🍞 ④カリカリに焼いたパン
→ 柔らかくふわふわの噛み心地から、焼かずにパンを食べることを好む子どもも多いですが
しっかりトーストすることで水分が抜けて、自然とよく噛めるように工夫ができます。
また、スティック状にカットしたパンの耳は手づかみで食べやすく、噛む練習にぴったりです。
🧀 ⑤チーズ(プロセスチーズをスティック状に)
→ やや弾力があるので、舌と歯ぐきを使って食べることができます。
カルシウム補給にも。
🐟 ⑥しらす干し・小魚
→ おにぎりやオムレツに混ぜ込んだりするのもおすすめ。
カルシウムも豊富で、柔らかめのメニューでも噛んで食べやすくなります。
🥒 ⑦きゅうり・大根(スティック状にして)
→ シャキシャキとした音や感触が楽しく、噛む習慣に繋がります。
食材を取り入れるときのコツと注意点
- いきなり硬すぎる食材はNG。慣らしながら段階的に!
- 「お口に合わない日」もあるので、無理強いしないのがコツ
- 食具(スプーンやフォーク)ではなく、手づかみできる形にすると◎
- 安全を見守りながら、しっかり咀嚼できる時間を設けよう
まとめ:「噛む力」で未来の歯と体を守ろう
「よく噛む」ことは、見た目や成長だけでなく、心と体の健やかさにも繋がります。
噛む力は一朝一夕で身につくものではありませんが、
日々の食材選びを少し意識するだけで、大きな違いが生まれます。
今日から、おうちでできる「噛む育」を始めてみませんか?
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ぜひご覧になってみてくださいね。
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