「せっかく作ったのに全然食べてくれない…」
「どうして?何がダメだったの?」
離乳食を始めてすぐ、このように悩むママはとても多いです。
私も離乳食教室で親御さんに出会うたびにこの相談を受けていました。
この記事では、管理栄養士の視点から「食べない理由」と「今すぐできる対策」をわかりやすくお伝えします。

赤ちゃんが離乳食を食べない理由は一つではありません。
・食感や味に慣れていない
・お腹が空いていない
・発達段階が合っていない
など、原因は子どもによって様々です。
まずは、よくあるケースを5つに分けて見ていきましょう。
原因①:お腹が空いていない
「空腹がいちばんのご馳走」とも言いますが、お腹が空いていないと食べられないのは大人も同じですよね。
おやつを食べ過ぎていたり、授乳後すぐに離乳食をあげていたりすると、あまり食べられない大きな理由の一つになります。
離乳食を食べ終わった後に授乳することや、おやつはなるべくご飯の2時間前までに済ませるように工夫してみましょう。
また、ごはんの時間の前にはしっかりと体を動かして空腹のリズムをつくることも大切です。
原因②:苦手な食感である
まだお口の機能発達が未熟な子どもは、噛む力・飲み込む力が弱いんです。
「食べたくない、味が苦手」なのではなく、
「そもそも噛むこと、飲み込むことが難しい食感である」ことが原因であることも多いんです。
パサパサして口の中でまとまりづらいもの(ブロッコリーやひき肉)→とろみをつけてつるんと飲み込みやすく
ペラペラしていてうまく噛めないもの→しっかり加熱して
皮が残るもの(トマトや豆、きゅうりなど)→皮を取り除く
原因③:姿勢が悪く飲み込みにくい
上手な飲み込みの動作には頭の位置の安定がとても重要なんです。
頭が上向きに傾いていたり、猫背になっていたりすると飲み込むときに舌の力がうまくはたらかず、
飲み込みにくくなってしまうんです。
椅子は背筋がまっすぐになるように深く座らせ、
座っている時の足は椅子の足場に接地させることがとても大切!
原因④:食事中に気が散っている
→ 対策:テレビ・おもちゃはOFF!食事に集中できる環境を整えて。
小さな子どもは視覚や音にすぐ反応します。
食事中にテレビがついていたり、おもちゃが近くにあったりすると、そちらに気が向いてしまい食べることに集中できません。
一緒に食卓に座って「食べることを楽しむ空間」をつくってあげるのが大切です。
原因⑤:噛む・飲み込む力が未発達である
→ 対策:発達段階に合った固さや大きさに見直してみよう。
「もう○ヶ月だからこの形状でいいはず」と思っても、発達スピードには個人差があります。
たとえばモグモグ期でもペースト状が合っている子もいれば、カミカミ期でも小さめサイズしか飲み込みづらい子もいます。
お子さんの咀嚼力・舌の動き・飲み込みやすさに合わせて食形態を調整してみましょう。

離乳食を食べないと「ちゃんと育っているかな?」と不安になりますよね。
でも、今はまだ“慣れる練習中”と思って大丈夫です。
焦らず、お子さんのペースに寄り添って進めていきましょう。
✔ 今回のポイント
- 食べない原因は様々。1つずつ試してOK
- 改善策はシンプルでOK
- ママの気持ちがまず大事!
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